

石川郷土史学会は令和8(2026)年8月、創立74周年を迎えます。ふるさとの歴史を学ぶ伝統ある団体として、着実に地歩を築いてまいりました。
ここ1、2年、様々な改革と改善を重ね、今年度は任期満了に伴う役員人事を大幅に刷新しました。特別相談役には紐野義昭氏に就任いただいて私は再任、副会長には高井勝己、福田信一の両氏を新たに加え、常任幹事には櫻井保明、見附裕史、天井信夫、木越祐馨、末松智、小山内裕之の6氏を新任し、役員全員に役務を担ってもらう体制としました。常任顧問を新設し、太田昌子金沢美大名誉教授、東四柳史明県七尾美術館長、木越隆三県近世史料編さん室長の4氏には大所高所からのご助言を賜ります。
会員増強にも努め、それぞれの研究領域で多大な業績を上げておられる多くの方々に入会いただきまして、会員数は100人を超えようとしています。
研究発表の陣容が充実傾向に入ったのを受け、昨年度から月例研究発表会を毎回2人ずつの発表とし、会場も今年度から県立図書館の2階研修室や1階だんだん広場に広げました。一方で昨年度から新たに北國新聞文化センターと提携し、「ふるさとの昭和100年」「金沢城と兼六園」という2カ年にわたる2つの特別講座が開講、今年度新たに「広くて深い北前船文化」も開講しています。
加えて、今年度から石川県民大学校と提携して、年2回の講座も開設されます。本会の会員が講師となり、現代との接点を通してふるさとの歴史を紹介、県民の受講者たちにわかりやすく講演する新規事業です。
一方、史跡などを訪ね歩く秋の「歴史散歩」は昨年100回を超え、今年からは「新旧地図で探査する城下町金沢」をテーマに、増田達男金沢工大特任教授と櫻井保明常任幹事が案内役となり、広く参加者を募る有料企画と致します。
IT(情報技術)対応にも積極的に取り組んでいます。基本情報などデータベースは昨年7月に開設した「石川郷土史学会ホームページ」で、月例研究発表会や特別講座、歴史散歩などのニュースはブログ「石川の郷土史」で、県内外に発信し、相乗効果増大を期し内容のさらなる充実を図ってまいります。
毎年、研究成果の集大成として世に問うのが「石川郷土史学会々誌」です。本年は第59号を12月に刊行致します。第58号は投稿会員が21人、166ページの大作になりました。節目の第60号へ向けた内容の進化を目指します。
来年、本会は75周年の節目を迎えます。末広がりの発展をめざし、「チーム加賀藩」を視野に隣県富山の友好団体との連携も図り、80周年へ向け裾野を拡げて魅力ある、持続性ある企画と発信を続けてまいりたいと考えております。
会長 藏角利幸